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下肢の疾患 当院の考え方

下記の該当する疾患を押すと

詳細がご覧になれます。

膝関節痛(膝の痛み)

膝の痛みは

  1. 構造上に問題があるもの
  2. 構造上に問題がないもの
全てが全て
関節を構成するパーツに
問題があるわけでは
ありません。
ただし
例外もありますが
構造上の問題があり
かつ
外傷性の場合には
鍼灸治療は
歯が立たないことが
多いです。
例外というのは
構造上の問題があると
医師から言われた
具体例では
軟骨がすり減り
骨と骨が近くなってしまっているため
痛みが出ている(老化)
そう言う場合は
逆に
鍼灸治療で効果が出る場合が
ほとんどです。
また
腰痛のページで
書きましたが
腰部椎間板ヘルニアが
腰痛の原因にならないように
骨と骨が
近づいていて痛いのであれば
痛みに変化は起こりません。
例えば
朝は痛いけど
昼には大丈夫とか
その逆とか
または
何かに集中していると
痛みを感じないとか
そういうのは
構造上の問題とは
言えないかもしれません。
だって
構造上の問題があれば
常に痛いはずですからね。
骨折などは
構造上の問題ですが
痛みが時間帯によって
変化することは
ありません。
ここからは
鍼灸治療的に見た
膝の痛みについて
書きます。
  1. 膝が熱を持ってる場合
  2. 膝が冷えている場合
これらの違いにより
治療が大きくことなります。
  • 膝に熱がある場合
 
膝周囲のツボに
刺絡鍼法を
します。
 
また膝に熱がある場合は
膝関節に水が来て
その熱を冷まそうとしている
こともあります。
 
その場合は
膝が持っている熱を
冷まします。
その時に
伝統医学的には
氷などを使って
冷やすと言う技法は
ありません。
 
なぜなら
血行を阻害しても
良いことはありません。
患部が良くなるには
必ず血行が
必要だからです。
また
患部と反対側の
膝が冷えていれば
もともとその方の膝は
両方冷えていた可能性があります。
その場合には
踵(かかと)に
本当のお灸を
行います。
  • 膝が冷えている場合

膝が冷えている場合は

胃腸の冷えですので

背部の治療と

踵のお灸を併用します。

この場合

踵を指で押すと

かなり痛みがあります。

これがツボの

反応です。

 

踵のお灸は

何個も何個も

すえていくと

 

膝が温まってきます。

お灸は熱いですが

膝は楽になります。

 

また

膝の治療で忘れては

ならないのは

肘の治療です。

 

五十肩のページでも

書きましたが

四十肩五十肩は

股関節で治療します。

 

膝は肘で治療できます。

ただしツボに

反応がある時のみです。

 

また
膝の治療では
治療の前に
膝に痛みが出る動作を
確認し
その場で
治療点を探します。
具体的には
膝に痛みが出る動作をしながら
反応点を指で押します。
そうすると
膝の痛みが軽減する
場所を見つけることができます。
嘘のような
本当のお話

足の冷え

足の冷えは

結構重要な

症状の一つです。

 

なぜなら

普通は(正常なら)

足は冷えていないからです。

 

足が冷えているだけで

いろいろなことが分かります。

 

  1. 気が上部に偏っている
  2. おおもとのエネルギーが足りない
  3. 胃腸が冷えている
  4. 背部が硬い
  5. 太ももやふくらはぎがこっている

などなど

いろいろなことに付随して

起こるのが足の冷えです。

 

上記のような

関連する症状を

治療すると足の冷えも

同時に治る場合もありますが

強力に冷えている場合には

足部などに

個別に鍼やお灸をする場合が

あります。

 

もっとも

大体の方は

全身の鍼灸治療をしますと

身体全体が温まり

足の先も同様に

温まります。

 

また

足が冷えやすい方は

 

  • 強いストレスがある
  • 考えすぎてしまう
  • 水分摂取量が多い
  • 手足汗をかく

ちなみに

手足汗は精神的な発汗なので

ご本人が認めなくても

緊張しています。

捻挫(ねんざ)

主に足関節捻挫で

(足首のねんざ)

お越しになる場合がほとんどです。

 

通常

捻挫の場合

第一選択として整形外科に

行くと思います。

 

ただし

整形外科がお休みの場合や

明日すぐに動かないといけないときなど

鍼灸院へお越しになる場合があります。

 

私自身

高校球児でしたが

捻挫などをすると

治るまでは安静にして

湿布を貼ったりしていました。

 

鍼灸師になってからは

整形外科の闇にも

触れる事もあり

治るまで安静にしなくても良い

捻挫もあることを知ります。

 

余談ですが

肉離れもそうです。

激しい断裂などは無理ですが

一般的な?動かすと痛い程度の

肉離れは

じつは一瞬でよくなります。

それが

当院の擁する

特殊な鍼のすごさなのです。

 

さて

捻挫の治療は

  • 腫れの減少
  • 吸収の促進

この2点を行います。

具体的には

  • 腰背部の治療
  • 捻挫患部への刺絡
  • 捻挫患部へ員利鍼
  • 踵部へのお灸

などが有効です。

整形外科に行かずに

当院にお越しの場合には

レントゲン撮影をするまで

骨折の可能性を排除できません

(レントゲンを撮っていても

骨折を見逃すケースもあります)

 

なので

鍼灸治療だけではなく

整形外科への受診も必須です。

下肢静脈瘤

  1. 血管の怒張の痛み
  2. 怒張の予防

以上において鍼灸治療は

有効です。

怒張(ドチョウ)とは

モリモリ盛り上がった血管のことを

言います。

 

まず

静脈瘤は

腰の問題なのです(;^ω^)

 

腰のエネルギー不足により

下肢のむくみを生み

さらには

静脈血の戻りを悪くします。

 

腰には

液体をくみ上げるポンプがあるのです。

ですから

立ち仕事の方で

夕方にむくむ方は

腰が弱ったためにそれが

起こります。

静脈瘤も同様です。

腰回りが

弱ることで起こります。

なので

腰の谷のツボが

深いほうの

ふくらはぎ等に

血管の怒張が見られます。

 

なので

静脈瘤の予防は

腰回りんの治療ということに

なります。

 

血管の怒張の痛みなどは

血管への火鍼が有効ですが

非常に難しい技術が

求められます。

 

火鍼を

血管に刺すのですが

血管の手前の血管壁を破るだけで

こちらからみて

血管の後壁は破らないわけです。

 

そうすると

こちらに対して

手前側の血管壁から

怒張した血液が体外に

あふれ出ます。

 

それにより

怒張が弱まり

痛みが軽減します。

非常に繊細な技術です。

こむら返り

いわゆる

ふくらはぎがつるやつです。

 

現代医学的にも

原因がわかっていません。

(所説あるため)

 

カリウムが足りないとか

水分がたりないとか

疲労がたまっているとか

いろいろと

言われます。

 

伝統医学的には

五臓がどうとか

いろいろと言われますけども、、、

 

経脈的に考えれば

非常にシンプルです。

 

足太陽経と

足少陰経や足太陰経あたりの反応をチェックし

その反応を消せば

困っていたこむらがえりも終わります。

 

非常にシンプルな

治療で済むので

お困りの方は

試しに受けてみると

良いと思います。

 

ちなみに

妊娠中のこむらがえりは

お腹が前側に出てくることで

腰や背部にコリが生まれて

そこからこむら返りに発展します。

 

なので

腰や背部の治療が有効であることが

分かります

 

モートン病

鍼灸治療が

可能なものと

難しい物とあります。

 

治療が難しいのは

  • 症状が変化しないもの

です。

楽な時と

つらい時に差があれば

治療可能です。

 

楽な時はなく

つらい時のみの場合には

神経腫なども考えられるので

鍼灸治療では

治療は難しいです。

 

ですが

楽な時がある

(症状に変化幅がある)

これは

治療して

変化する可能性を残します。

 

モートン病の患者様で

共通するのは

 

  • 足の冷え

です。

これを改善すれば

モートン病の症状は

大幅に軽減します。

 

そのためには

まずは全身の調整

アンバランスの除去と

胃腸の冷えの除去

 

これを徹底的に行いますと

モートン病の痛みはかなり

軽減します。

足底筋膜炎

私も経験がありますが

足の裏が切れたのではないかと

思うくらい痛いんですよね。

 

でも

これは足の裏に原因があることは

まれです。

 

これは解剖学的にも

分かります。

 

足の裏に走る筋肉は

ふくらはぎから走っている物もあります。

まず第一に治療のポイントとなるのは

ふくらはぎです。

 

その次に

臀部(おしり)

 

その次に

腰背部

 

その次に

後頚部(首のうしろ)

 

最後に手のひらと

前腕部です。

 

最後に挙げた

手のひらと

前腕部を最初に治療して

終わるケースも多くあります。

 

一番大切なのは

お身体の患部以外の

ツボの状態がどうなっているのか

そして

その状態を変える事ができたとき

局所の症状も変わります。

 

肉離れ

多くの場合に

 

太ももの裏

もしくは

ふくらはぎ

 

これらの肉離れで

お越しになることが多いです。

 

捻挫の部分で書きましたが

私が高校球児のころは

肉離れは

安静にするしか

手がないと思っていました。

 

ところが

鍼灸師になって

鍼が有効で

なおかつ

肉離れがすぐ良くなることを

知りました。

 

肉離れは

員利鍼で局所に治療すると

ほとんどの場合に

一瞬で終わります。

 

また

場合により

火鍼を使用しますが

こちらも

一瞬で終わります。

 

ただし

何度も繰り返している場合や

患ってから長い時

これらは

一筋縄ではいきません。

 

複数回の治療が必要なこともあります。