コリは溜めないほうが良いと思いながらも、意外に肩が凝りやすい福島です。
単純に肩こりといっても、いくつかのタイプがあります。
臨床現場では、「何十年物のコリホルダー」に遭遇することが珍しくありません。
コリやストレスを何十年も溜めるなら、もっと○○を貯めましょう(笑)
自覚的肩こりと他覚的肩こり
まず、「自覚的肩こり」です。
- どのあたりがツラいとか凝っていると、はっきりと言えるタイプ。
- どことは言えないけれど、全体的に凝っていると訴えるタイプ。
- 何をやってもどこに行ってもコリが取れないなどとのたまうタイプ。
- コリ感を訴えているのに他覚的には筋肉の緊張やコリがほとんど認められないタイプ。
まず①のタイプは、肩こり歴が比較的浅いか単純な筋肉疲労にようものであることが多いです。
つぎに②のタイプは、肉体的または精神的な疲労が蓄積しているかことが多いように思います。
また③のタイプは、「世界で一番凝っているのは私(自分)」だと思っている自称「肩こりチャンピオン」や
ドクターショッピングや治療院巡りが好きな人が少なくありません。
そして残りの④のタイプは、メンタル的な面での問題が絡んでいることがあります。
つぎに、「他覚的肩こり」です。
これは、ご本人はコリ感を全く訴えない(自覚していない)のに、他覚的には筋肉の緊張やコリがはっきりと確認できるもので
2つのタイプがあります。
①押したり揉んだりすると、心地よさ(痛キモ)を訴えるタイプ。
②押したり揉んだりしても、何も感じないタイプ。
これらは、慢性化しすぎて気血の滞りがひどい場合や、エネルギー不足に陥ってしまった状態なのです。
いずれにしても、「コリは万病の元」と言われているように、病気の引き金にもなりますので、
たかが肩こりと馬鹿にしないで、日頃のメンテナンスが大切です。
例えば、肥満体で首が太く短くて、赤ら顔、しかも血圧が高いなんて人で
肩こりを自覚していないのに、手で触れてみると筋肉がパンパンに張っていたり
ひどいコリが後ろ頚部から肩上部、肩甲幹部にかけて認められる場合には
脳卒中予備軍ですので、注意が必要です。
閑話休題……
喜按(きあん)と拒按(きょあん)
上記の自覚的肩こりの①~③のタイプ
多くの場合、他覚的にも筋肉の緊張やコリが確認できます。
また、ツラいところを押したり揉んだりしてもらうと
ほとんどの人が「あー、そこそこ!」と心地よさを感じます。
この状態を業界用語では「喜按(きあん)」と呼びます。
逆に、押したり揉んだりしてもらったときに鋭い痛みや嫌な感じがして
「もうやめて!」という場合は「拒按(きょあん)」といいます。
ちなみに、あんパンは「つぶあん」と「こしあん」のどちらが好きですか?
担当:福島哲也
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『りゅうはい堂鍼灸院』
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