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痺れ(しびれ)と鍼灸治療

確定申告もギリギリセーフでなんとか終わり、一息ついている福島です。今回は、比較的遭遇することの多い訴えである「痺れ(しびれ)」についてのお話です。きっと、役に立つと思いますので、最後まで目を通してみてください!

痺れ(しびれ)もいろいろ

鍼灸院を訪れる患者さんの訴える症状のなかで、案外多いのが「痺れ(しびれ)」です。

ひと口に「痺れ」と言っても、患者さんにより、その内容(状態)が異なっています。

たとえば、

①感覚が鈍くなっている(感覚鈍麻) ことを「痺れ」と表現している場合

具体的には、「触っても感覚が鈍い」とか、「冷たさや熱さが感じにくい」、「痛みを感じにくい」などです。

②感覚の異常を「痺れ」と表現している場合

具体的には、「何もしていなくてもジンジンする、ビリビリする」とか、「針で刺されているような感じ(チクチク)」、「焼けつく様な感じ(ヒリヒリ)」などです。

③運動麻痺を「痺れ」と表現している場合

具体的には、「手足に力が入りにくい(脱力)」、「動きが悪い」なです。

 

このように、単に「痺れ」という訴えでも、その中身はいろいろなのです。、

痺れ(しびれ)を引き起こす主な病気

痺れは、皮膚にある感覚受容器→末梢神経→脊髄→大脳の感覚野までの感覚の伝導路(感覚の情報伝える経路)のどこかに何らかの問題(障害)があると出現します。

痺れを引き起こす原因には、中枢神経(脳や脊髄)の病気、手足の末梢神経の病気など、様々な病気が考えられます。

 

①大脳、脳幹、脳神経に問題(障害)がある場合

脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)、脳腫瘍、多発性硬化症、脳炎、三叉神経痛など

脳血管障害による痺れは、急に出現した片側性(身体の左右どちらか)であることが多いです。また、筋力低下を伴うことが多いですが、感覚障害だけのこともあります。

なお、口の周りと片側の手が痺れが出現した場合、脳血管障害の可能性もあるので、すぐに医師の診察を受けてください!外科的治療が必要な場合もありますから、まずは病院で検査をされることをお勧めします。

 

②脊髄、脊髄神経根に問題(障害)がある場合

脊椎症、脊椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症、多発性硬化症、脊髄炎など

慢性的な痺れで多い原因の一つが、脊髄神経根の問題(首や腰の神経の圧迫など)によるものです。
この痺れは、発症の日時が明確でなかったり、症状の軽重に変動があったり、ある一定の領域に限局します。

 

③ 末梢神経に問題(障害)がある場合

・単神経障害(一つの末梢神経にのみ障害がみられる場合)

手根管症候群、肘部管症候群、撓骨神経麻痺、腓骨神経麻痺、足根管症候群、帯状疱疹など

※手根管症候群や撓骨神経麻痺などは、神経の絞めつけ(絞扼)に伴うもの。

・多発単神経障害(非対称性に複数の末梢神経に障害がみられる場合)

血管炎、膠原病関連疾患など ※炎症が関連。

・多発神経障害(左右対称性で、いわゆる手袋・靴下型に障害がみられる場合)

糖尿病、尿毒症、ビタミン欠乏、アルコール多飲、ギラン・バレー症候群、腫瘍、感染症、重金属・農薬・有機溶剤などによる中毒や薬剤性など

※糖尿病やビタミン欠乏などは、代謝性の疾患に伴うもの。ギラン・バレー症候群は、免疫が関連。

 

④ その他

電解質異常、過換気症候群など

以上のように、様々な病気が隠れている可能性がありますから、われわれ鍼灸師のところには、あわてて来なくても結構です(笑)。

東洋医学で考える痺れの2つの原因と鍼灸

検査結果に異常がなく、原因不明といわれ、西洋医学が匙を投げた痺れは、特に、鍼灸の得意とするところです。

東洋医学的に考える痺れの原因は、大きく分けて2つあります。

①気や血の流れの滞りによるもの

全身をくまなく巡っている、気や血の流れが滞ってしまうと、身体の隅々まで栄養が行きわたらないので、痺れを引き起こします。
精神的なストレスや緊張が続くと、気の流れが滞ります。やがて、血の流れも滞ってきます。

気の滞りのみの場合には、接触系の鍼(ざん鍼やテイ鍼など)や、よく見られる刺す鍼(毫鍼)での接触だけで済むこともあります。
なお、毫鍼で刺入が必要な場合も少なくありません。

血の滞りには、ファーストチョイスとして、刺絡(三稜鍼という道具を使います)という方法をおこなうことが多いです。
また、冷えが絡んでいれば、火鍼やお灸を用います。
なお、食べ物(特に油っぽいもの)なども、血の流れを滞らせる原因となりますので、食養生も必要です。。

②血の不足によるもの

身体の筋肉や内臓などを健康的に保つだけの「血(けつ)」が不足してしまう、いわば、栄養不足ですね。
ちなみに、産後に起こる痺れは、出産時や授乳する時に「血(けつ)」を奪われるので、血の全体量が不足します。

こちらは、わたしはお灸を第一におすすめします。また、自宅でのセルフお灸が一押しです。

もちろん、毫鍼や他の鍼で特定のツボ(血を補う作用があるとされるところ)を使って、上手に治療ができる先生も数多くいるとは思いますが……。

セルフお灸のツボは、わたしの治療を受けたときにお伝えします。
ご興味があるかたは、そのときに、こっそりお尋ねください(笑)

 

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