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首こりなので、後頭下筋群に鍼を打ってください、などというリクエストは一切お受けできません(後編)

 

前回のブログでは

NHKの生活情報番組『ガッテン』で

鍼灸についての話題が、取り上げられていたので

少しだけつぶやきましたが

今回は、その後編 。

 

目次

 

 

1.NHK『ガッテン』“新原因”発見!衝撃の肩・首のこり改善SP

 という番組を視ていて、ふと思ったこと。

2.後頭下筋群(こうとうかきんぐん)って、なに?

3.わたしも、後頭下筋群にも鍼は打てますが……。

4.東洋医学の頭で考えてみた。

3.わたしも、後頭下筋群にも鍼は打てますが……。

番組に出演された、鍼灸師の先生は

 

どの鍼灸院でも、後頭下筋群に鍼を打てるわけではありません。

事前に確認を……

 

というようなことを、おっしゃっていました。

 

もちろん、この先生がご自分の優位を誇示したり

他の鍼灸の先生を、ディスっての発言ではないとは思いますが

もう少し別の表現をしたほうが、よかったのではなかったでしょうか。

 

例えば

首こりでお困りのかたは、お近くの鍼灸院に一度ご相談くださいね

とか……。

 

もし、後頭下筋群に鍼を打ってもらえますか?

などの、事前の確認がわたしにあった場合には

 

つぎのように答えると思います。

 

必要があれば打つかもしれないし

他の方法のほうがよいと判断したら、打たないだろうし……。

一度、からだを診せてもらわねえと何にも言えねえ!

と……。

 

なぜなら、すべての首こりが

後頭下筋群の鍼で改善されるわけではないからです。

 

鍼灸という治療法は、歴史が長いので、様々な考え方やアプローチの方法があります。

 

また、同じ施術者でも、そのときの患者さんの状態により

施術部位や方法は、変わってきます。

 

もし、われわれ鍼灸師が、リクエストに応えて施術をして

そして、術後の効果が、依頼者の期待値未満だったとしたら……。

 

ちょっと、考えてみてください。

 

手術を担当する外科医に

先生、テレビでやっていたあの術式でやってくださいませんか

などという、慇懃無礼なリクエストをする人がいるでしょうか?

 

普通は、おまかせではないでしょうか?

4.東洋医学の頭で考えてみた。

今回の番組では

西洋医学的な考えに基づいた解説でしたので

首こりの犯人は、後頭下筋群だとされていました。

 

ここで、東洋医学の頭で別の立場から考えてみました。

 

東洋医学(漢方や鍼灸)では

(エネルギー)・(血液)・というものが

全身をめぐっているとされています。

 

何らかの原因で

これらが滞ってしまうとコリや痛みが生じると考えています。

また、これらの不足でも同様です。

 

精神的ストレスなどが、持続的に加わると気は滞ります。

気が滞れば、やがて血や水も滞ります。

すなわち、筋肉の血流も悪くなり、コリを生じます。

 

また、今回の番組では問題にされていませんでしたが

寒熱、という概念もあります。

 

寒というのは、いわゆる冷え(血行不良)です。

熱というのは、炎症やほてりなどです。

 

また、陰陽という概念もあります。

 

陰陽とは、相対的な概念で

男女では、男は陽、女は陰。1日では、昼は陽、夜は陰。

 

上下、左右、前後というような身体の空間的なバランスでいえば

上は陽、下は陰。左が陽、右が陰。背中が陽、お腹が陰。

 

上下やの寒熱バランスの不均衡でも、さまざまな不調が起こります。

わかりやすい例を挙げれば

足が冷えていて頭に熱がある、冷えのぼせです。

 

このように考えると、別のアプローチもありです。

 

例えば、局所ではなく遠隔部(足など)のツボを使って

後頭下筋群を緩めることもできます。

 

お腹や足先に冷えがある場合には

お灸などの温熱刺激を、加えたほうが効果が高いかもしれません。

 

今後NHKで、このような立場からの

番組が作られるかどうかはわかりませんが……。

皆さんには

問題の解決法は1つだけではなく、複数あるということを

知っておいてほしいと思います。

 

 

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