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精神科心療内科、その他疾患 当院の考え方

不眠

 

うつ病

 

適応障害

 

依存症

 

がん

 

不眠症

不眠症には大きく分けて

  1. 寝つきがわるいもの
  2. 途中で起きてしまうもの
  3. それらの混合

とあります。

それぞれ

治療方法が異なりますので

下記に列挙します。

 

  • 寝つきがわるい不眠

イメージしてほしいのですが

寝付けないことがこれまでの人生で

あった方はわかりやすいと思います。

 

  1. 遠足の前日
  2. 心配事があるとき
  3. 怒っているとき
  4. 周りが騒がしいとき
  5. 暑すぎるとき

など

ご経験があると思います。

これら

コントロールできるのは

上記の中ですと

4番と5番のみですね。

 

遠足の前の日のワクワクは

コントロールできないし

心配事があれば

考えてしまいます。

 

また怒っていれば

その怒りが収まるまで

眠ることができません。

 

周りが騒がしければ

耳栓をしたり

警察に通報したり(笑)

 

暑ければ

クーラーや扇風機

衣類を脱ぐなどが

できます。

 

通常

寝つきが悪い方は

上記1~3などが

起こっています。

 

また完璧主義の方は

翌日のことを

頭の中でイメトレなどしていると

身体は仕事モード(戦闘モード)に

なってしまい寝られるわけも

ありませんね。

 

要は

寝つきが悪い時

主に身体の上部に

意識が集まっています。

意識に呼応して

気(エネルギー)も上に昇ります。

 

そうすると

身体のアンバランスが生まれるため

眠れなくなるわけです。

 

治療としては

上に昇った気を降ろすことが目的となります。

 

面白いことに

失眠(シツミン)というツボがあり

不眠症によく使用されますが

なんと

足の裏にあります。

 

ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが

昇った気を降ろすということは

その逆に意識を集めればいいのです。

 

上に昇ったものを下におろすというわけです。

 

もちろん足の裏以外にも

治療する箇所はありますので

ご安心ください。

うつ病

うつ病は

簡単に言うと

エネルギー切れです。

 

考えたり

気を配ったり

気を揉んだり

気を使ったり

 

日本語は非常に面白く

言葉の中に

伝統医学が隠れています。

 

上記の

気を~というフレーズは

無くなってしまうということです。

 

配れば無くなるし

揉めば小さくなってしまう

使えば

お金と同じでなくなるのです。

 

私はそれをアンパンマン状態と呼んでます。

アンパンマンは

自分の顔を配りすぎて

力が出なくなります。

 

あんパンを配れば

無くなります。

 

あんパンを揉めば

ぐちゃぐちゃになります。

 

あんパンを使えば

無くなります。

 

といった感じで

エネルギーがなくなったとき

身体は動かず

やる気も出ず

食欲もなく

楽しみもなく

絶望してしまうのです。

 

でも

まだあきらめないでください。

人生を諦めないでほしいのです。

死んだら多分楽になるけど

楽しいことも無くなります。

 

ちょっとだけ

充電モードに身体を切り替えて

そうすれば

かならずエネルギーは溜まります。

 

充電モードに切り替えるために

鍼灸治療は非常に有効です。

 

自分を責めたり

過去のことを考えたり

同じことをグルグル回っていると

どんどんエネルギーが無くなります。

 

ところで

うつ病などに有効とされるマインドフルネスですが

これは鍼灸治療そのものです。

 

マインドフルネスは

今この瞬間の感覚に集中する事なんです。

鍼を刺される瞬間

お灸をされる瞬間

その瞬間の感覚に集中するしかできません。

 

だから

鍼灸治療を受けると

終わった後に身体や頭がすっきりするのです。

ちょうど瞑想が終わったような感覚になります。

あなたは

ただ寝てればいいのです。

そうすると

身体が充電モードに入って

どんどんエネルギーが溜まります。

これこそが

うつ病の治療です。

 

ちなみに

無理に身体を動かしたり

やりたくもないことに取り組むエネルギーは人生の中に

存在しません。

だから

鍼灸治療は自然であり

本当の自分の心を見る事も

その治療の一環として起こります。

 

そもそも

自分の会社でもないのに

やる気が起こることがおかしいのです。

だから

そこに

やりがいや楽しみ

(ちょっとはあるけど)

それらを見出していることが不自然だったとしたら

病気になって当然ですよね。

 

うつ病になったら

自分がおかしいと思うよりも

社会がなにかおかしいのではと

ちょっとだけかんがえてみてくださいね。

適応障害

適応障害は

肉体に症状を起こします。

それらは

鍼灸治療で十分に対応可能です。

 

もっと大切なのは

上記

うつ病のところにも共通しますが

 

気分転換をすることです。

この気分転換とは

 

気のバランスを転換する

配置換えするとも読めるのです。

 

適応障害の時

同じことを考えたり

思い出して嫌な気持ちになったり

 

これこそ鍼灸治療の出番です。

そういった

気のバランスになっている状態を

変化させることができます。

 

うつ病のところでも書きましたが

マインドフルネスそのものだからです。

ベッドに寝ていれば

マインドフルネス。

これすごくないですか?

また

マインドフルネスは

瞑想の一種ですから

身体がほんとにスッキリします。

ぜひ一度試していただきたいと思います。

依存症

依存症に鍼が効くと言うのは

全国でも私くらいではないでしょうか。

 

依存症とは

防御反応であり

本当の意味での

回復の一歩目です。

 

依存症からの回復の前に

依存症を必要とした

問題の解決に依存症が必要になっている

その状況に癒しを与える

それこそが回復のグラウンドゼロです。

 

依存症の回復には

必ず人生の棚卸が必要になります。

なぜ依存症を必要としたのか。

それを見つめる事こそが回復の第一歩です。

そこに必要なのは

改善ではなく

癒しです。

 

そして

その次のステップでは

依存症の状態から抜け出したくなります。

言い換えると依存症の状態に飽きてしまうのです。

 

鍼灸治療が何の役に立つのかというと

身体のバランスが整うと

身体が回復モードに勝手に切り替わり

今までと違う思考回路が働くようになります。

 

また

鍼灸治療は脳内でモルヒネ様の物質が出ることも

分かっていますので

終わった後の何とも言えない気持ちよさがあります。

しかも

治療は不必要になれば

自動的に治療院へは足が向かなくなります。

 

鍼灸治療は人生への希望を

見出す小さなきっかけになるのです。

 

日本では

依存症は気合の問題だとか

意志が弱いなどと言われますが

全くの誤りです。

また依存症は

誰にでも起こります。

 

脳には報酬系という機能があって

癒しとして

ご褒美を報酬として求める性質があります。

 

人生はいろいろと

つらいことがありますから

それに対して

癒しを求めるわけです。

 

ただし

人間の感覚や欲望は

決まっていますので

その中でご褒美を選ばないといけません。

 

何の本か忘れましたが

制限されていることや

罪悪感のあることは

非常に脳に癒しを与えるそうです。

 

また依存症と名の付く行為は

癒しを大きく与えます。

 

ただし

癒しは問題を本質を

遠ざけている場合があります。

 

例えば

お酒は癒しにもなりませんし

問題の解決にもなりません。

 

ただ

酔っぱらっているだけです(;^ω^)

身体も疲れますし

良い事はあんまりないんですよね。

 

こんな私も

毎晩大量に飲酒していましたが

今はほとんど飲みません。

飲んでも気持ちよくないのです(;^ω^)

 

買物依存も経験しました。

毎日届くアマゾンの箱(;^ω^)

むしろ苦しみました。。

 

依存症からの回復は

ほんのちょっとのきっかけです。

「ちょっともう止めたいな」

こう思うだけでいいのです。

 

やめたくないなら

やめなくてもいいけど

こんどは社会生活が送れなくなります。

 

どれも

その方の選択ですが

もし少しでも変えたい気持ちが芽生えたら

ぜひ鍼灸治療を受けてみてください。

きっと変化が訪れます。