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【永久保存版】ギックリ腰の治療

ギックリ腰概論

そもそも

ギックリ腰とは
なんでしょうか?

ギックリ腰とは
俗名で一般的には
急に起こった腰痛を指します。

英語だと
『魔女の一撃』なんて
呼ばれています。

そもそも
腰痛と一言で
書いても
種類がありますが
伝統医学的には
たったの3種類しか
ないのです。

  1. 動きはじめの腰痛
  2. 同じことを繰り返すと起こる腰痛
  3. 寝ても覚めても痛い腰痛


結論から申し上げると
ギックリ腰は
必ず

上記1番の腰痛に分類されます。

上記

3番目の腰痛は
寝ていられません。
立ってても
何をしてても痛いのです。

3の腰痛の場合は
緊急で西洋医学的な処置が
必要になる場合もあるので
一旦病院を受診していただきます。

というか
3番の腰痛は
鍼灸院でも
対処できません!


なぜなら

痛くて痛くて
じっとしていられないからです。
寝ても立ってても座ってても
少しすると
痛みが増してきてしまいます。

すこししたら

身体を動かさずにはいられない為

静止状態を保てないのです。

緊急的に手術になる場合もあるので
まずは整形外科の受診が

第一選択です。

ただし、

ただしです。
3番の腰痛でも
構造上の問題がなく

(レントゲンなど異常なし)


冷えの痛みである場合も
否定できません。

この
冷えの痛みというのは
かなり激烈で…

例えて言うなら
かき氷を一気にたべて
前頭部などが
痛くなる、アレです。

アレが腰で
起こっています。
またかき氷は
すぐに溶けてしまいますが
蓄積した冷えは
すぐには
無くなりません。

もし
3番の腰痛で
寝てても痛い
座ってても痛い場合
かつ
レントゲンやMRI等で
異常を認めない時
冷えを疑ってください。



2番は慢性的なものがほとんど

2番の腰痛は

  • ずっと 立ってると痛い
  • ずっと座ってると痛い
  • 運動すると痛い
  • 朝より夕方が痛い
  • 生理中に腰が痛い
  • 重い物を持った後に痛い
  • (温めると楽)
  • 寝ていれば楽


などの
特徴があります。

また
普段は
2番の腰痛があって
突然1番の動き始めの痛みが
発生する場合もあります。


この併発パターンは
1番の腰痛の治療に

プラスして

慢性的な状態を改善するために
時間(治療回数)が
かかります。

そもそも

2番の腰痛は
エネルギー(気など)の
不足により起こります。
専門用語では虚=キョと
言います。

エネルギー不足の特徴は

  • 動くと痛くなる
  • 休むと楽


基本的にはコレです。
例外やミックスされた
症状もありますが
基本的にはコレです。

ところで
鍼灸治療の処方(治療方法)は

  1. エネルギーを散らす(硬いところに刺す)
  2. エネルギーを集める(凹んだツボに刺す)
  3. 冷えをとる(温める)
  4. 熱を散らす(熱を移動させる)


これしかありません。

これは大昔の本にも書いてあるし

実際の現場でも

それしかできないことに

気が付きます。


その他でいうと
【特効穴(とっこうけつ)】治療が
あります。
症状の局所から離れていて
全く西洋医学的には説明できないけど
なぜか効くツボを言います。
(阿是穴治療とは異なります)

長くなりましたが
2番の腰痛には
エネルギーを集める処方が
必要となります。




1番の腰痛の原因

それは

ズバリ・・・


胃腸の冷えです。


ただし

実際に患者様が

胃腸の不調を感じる場合と

感じない場合があります。


だから
胃腸に不調が無いと
ギックリ腰の原因が
胃腸の冷えと言われても
わかりにくい人もいます。

ピンとこないですよね(;^_^A

胃腸の冷えを知るには

  • 胃腸の不調があるかないか
  • 体温より温度の低い飲み物、食べ物を摂るか
  • カフェインを摂るか
  • おしっこの色が透明に近いか
  • おしっこが他の方よりも回数が多いか
  • 便がゆるい、又は下痢をするか
  • ひざのお皿が太ももよりも冷たいか
  • 睡眠が浅いか


これらのうち
1つでも当てはまれば

じつは
胃腸は冷えています。

さて
1番の腰痛の特徴は

  • 動きはじめの痛み
  • 寝起きが痛い
  • しばらく座っていて立つ時痛い
  • 座る時も痛い
  • 寝返りが痛い


こんな感じです。
日常生活が
送れるか送らないかという
基準はありません。

上記の特徴の
程度によって
治療方法が
大きく変更と
なります。

まず

痛みがかなりありますので

床を這うように

当院にお越しになり
立つのも座るのも命懸けの方は
『ベッドに寝た治療ができません』
寝たら最後
起き上がれなくなります。

 

えー!

じゃあどうやって

治療するの?!と

思われた方

安心してください。


1番の腰痛は
寝られないくらい酷いとき

イスに
座った状態で治療をしますが
ちゃんと効果が出ます。


だから

治療において

どうか
寝る事にこだわらないでくださいね。

ぜひまずは信じてみてください。

 


また
1番の腰痛は
腰には鍼をしません!


でもこちらも
安心してください。
ちゃんと効果はでます。

ここで言う効果とは
『スキップして帰れそう!』
くらいの時もあれば
『まだ痛いけどさっきより
全然マシ!!嬉しい!』
『(治療直後そこまで効果を感じないけど)
(治療翌日)あれ?腰痛忘れてた😅』

といった感じで
人により異なります。


また
腰が痛いから腰に鍼をする
これは
素人さんの考え方です。
もちろん
腰に刺して
1番の腰痛が良くなるのならば
万々歳ですが
そうはいきません。
いや
そう上手く行く事が少ないと
言い換えます。

 

局所に治療して

良くなることも

ありますが

 

頭痛のとき、どこに鍼をしますか?

下痢のとき、どこに鍼をしますか?

不妊治療ではどこに鍼をしますか?

 

わからないですよね?

でも

鍼灸治療はちゃんとできます。

 

といった具合に

局所以外の治療点というものが

身体には存在しています。


また
1番の腰痛の治療で
1番大切な考え方は
『深追いしない』事です。

私たち施術者も

目の前の患者様を
もっと良くしたい!
もっと効果を出したい!
という欲があります。

でも
1番の腰痛の時は
ちょっと良くなったら

 

  • 思い切って今日はそこまでにする

勇気が必要です。


当院の治療に慣れた方だと
私の

(もっと効果を出したい)欲をコントロールしてくれて

 

  • 『今日はここまでで大丈夫です🙆』


私を制してくれます。
というか
ご自身のお身体ですから
1番よくご存知なんです。


また
当院の治療を
良く理解してくださっています。


先程もチラッと書きましたが
1番の腰痛は症状の程度により
座ったままで治療します。
基準は

  • 椅子に立ったり座ったりする時痛いかどうかです。

これを書くのは
私も迷いましたが
読む方を信じて書きました。

というのも
座った状態で

ギックリ腰の鍼灸治療をすることを
理解できない方は


この
座って治療をするか否かの

判断基準を理解して
寝た治療に誘導する危険性がある為です。

 

言葉を選ばずに言うと

寝て鍼灸治療を受けたいから

当院での判断を

惑わす可能性があるのです。

(そんなことあるわけないと

思った方はマトモな証拠です)


理由は
初診の方などに多いのは
当院との治療で信頼関係ができていないので
ご本人が思う治療を受けたがることです。

だから
寝て治療をして欲しいがために
立ったり座ったりした時の痛みは
『無い!』と言いこちらの判断を撹乱される
危険性があるのです。
(本当に世の中は色んな方がいますので…)

例えば
腰なら腰
肩なら肩
局所にさせば最も効果が出ると
思っている方
(やられた感が欲しい)

鍼灸治療は
寝てやる物であると
信じてやまない方

そうした方は
当院のギックリ腰の治療は
理解できないかも
しれませんね。

でも
そう思われるのも
無理もありません。
だって

何も考えずに
局所に治療するだけの

鍼灸院が
本当に多いから…


 

だからどうか

座った状態での

ぎっくり腰治療を信じていただき

安心して

治療を受けてください。

実績がありますので

安心してください

 

もちろん

寝た状態での治療が

必要と判断した場合には

迷わず

ベッドに寝ていただきます笑